「第2次冷戦が始まった 『悪の帝国』中国とペンス・ドクトリン」湯浅博、『正論』H3012

・マイク・ペンス副大統領が10月4日に行った演説は、ソ連との第1次冷戦に続く、中国との第2次冷戦の到来を告げた。

・ペンス演説で耳目を引いたのは、北京が自国民の自由と人権を抑圧するため、2020年までに人間生活のすべてを共産党の監視下におく「オーウェリアン・システム」の導入を目指していると糾弾したことだ。中国はオーウェルの小説と同じ一党独裁の全体主義国家であり、最高権力者は小説の独裁者「ビッグ・ブラザー」のような習近平主席。

・ワシントンでは、長く米中関係の強化に取り組んできた人々の間にさえ、中国に対する幻滅が広がり、親中派の研究者や経済人から寂として声がない。日本国内も同じ。

・アメリカの共和党、民主党は、一致してトランプ政権に対して、厳しい対中政策を求めている。ヨーロッパ議会もEUが結束して中国の影響力に対抗できるよう加盟国に呼びかけている。

【伊勢雅臣】 国家の緊急時には、与野党が一致団結して危機にあたるアメリカの強さが出始めました。我が国でもこういう世論を盛り上げていかねば成りません。

・出典 『正論』、産経新聞社 http://seiron-sankei.com/
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