特別号外 書評 伊勢雅臣『この国の希望のかたち』(メールマガジン「宮崎正弘の国際情勢解題」から)


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(伊勢雅臣) 拙著『この国の希望のかたち 新日本文明の可能性』は本日から発売開始ですが、早速、宮崎正弘先生のメールマガジン「宮崎正弘の国際情勢解題」で、ご高評をいただきました。本稿にて、ご紹介させていただきます。

 なお、この書籍は発売初日早朝の時点で、カテゴリー「日本論」第二位につけています。

この本によって、一人でも多くの日本人が希望を持って、一隅を照らしてくれることを願っております。


この国の希望のかたち 新日本文明の可能性 - 伊勢 雅臣
この国の希望のかたち 新日本文明の可能性 - 伊勢 雅臣



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  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 渡来人が日本に戦争のやり方を運んできた
  縄文社会は争いが少なく、共同体は豊かな社会だった

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伊勢雅臣『この国の希望のかたち』(グッドブックス)
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 コロナ禍で日本のアキレス腱が露わになった。
一等鋭角的に出来した不手際な事態を象徴するのは日本の危機管理態勢がなっていなかったことだろう。
旧内務省のように、全体を有事に即座に統括し、強大な権限をもつ部署が不在だった。
対照的に戦前の日本のシステムを応用した台湾は、もっとも被害の少ない国となった。じつは日本のお陰である。
 日本に「希望」が残っているとすれば、それは何か。誰もが興味津々のテーマである。
 伊勢氏の捉え方はまず人口減少は怖れに足らずという。
むしろ第一産業の救済が重要であり、グローバル化、都市集中、環境破壊という近代物質文明は限界に来ていると説く。
 第一次産業とは農業、漁業、林業である。この分野の再生にこそ日本復活の道があると強調され、コロナ禍をチャンスととらえて日本をリセットする道筋を明示される。
 それには縄文以来の日本の特性を活かし、人口適正化、地方分散、農水産業の再生による、人間らしい、持続可能な発展の在り方を本書は考察していくのである。
 レヴィー・ストロースは、日本の古代を「独自の文明」とし、「世界の五代文明の一つ」として日本の知識人を吃驚させたが、ほかの四大文明はインダス、メソポタミア、黄河、エジプト。これらの文明は皆、共通して砂漠となり、滅んだ。木々の乱伐は保水力を弱めるから、土壌が失われるのだ。
 「滅ばなかった」文明が日本で、理由は縄文時代に溯る必要がある。
 日本の宗教の根源は磐倉信仰、つまり巨岩、巨木に神が宿るとする神社の始源的な姿で、仏教という異教が渡来人によってもたらされると蘇我氏と物部氏との凄絶な政争が発展し、神社に鳥居が立ち、拝殿のほかに本殿も設えるようになったが、根源的な信仰のすがたは三内丸山縄文遺蹟に代表されるような巨木を活用した建物にある。
 縄文文明は自然との調和、共同体が基礎にあって、持続可能な文明だった。農業も自然と共生するやり方だった。戦争はなく、土器が多用され、食生活は創造を超えるほどに豊だった。
 ほかの四大文明は自然を敵視した。キリスト教は「自然は敵だ」と言っているように、自然破壊をもたらしたために滅びた。持続可能ではなかったのだ。
 日本文明の根源を考える本である。
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