JOG(1427) 伊勢雅臣、「新しい歴史教科書」づくりに参加します
「新しい歴史教科書をつくる会」が目指している「歴史教育立て直し」とは、そして今までの貢献は?
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■1.伊勢雅臣、「新しい歴史教科書」づくりに参加
花子: 伊勢先生、今度新しいお仕事を始められるって聞いたんですが、どんなお仕事なんですか?
伊勢: ああ、花子ちゃん。実は中学校の歴史教科書づくりに参加することになったんだよ。「新しい歴史教科書をつくる会」という団体の副会長と、教科書制作部会長を拝命したんだ。浅学非才の身で、こんな重責を果たせるのか、全く自信はないけど、この会では多くの力量と志のある人々が揃っているので、ご指導ご鞭撻をいただきながら、頑張っていくしかない。
花子: その「新しい歴史教科書をつくる会」って、どういう団体なんですか?
伊勢: 平成8(1996)年6月に中学校教科書の文部省による検定結果が発表されて、「従軍慰安婦」が全ての歴史教科書に記載されることが判明した。そこでは彼女たちが「強制連行」された「性奴隷」であったと記述されていたんだ。
それに対して、この会の発起人の一人である藤岡信勝・東大教授(当時)は、こういう「根も葉もない反日プロパガンダ」が教科書に載ることに「戦慄した」と言われている。そこで「これに戦いを挑む決意をした」と[藤岡]。実際に、慰安婦問題は、朝日新聞のでっち上げたプロパガンダだと現在では判明しているんだね。
花子: それで「新しい歴史教科書を作ろう」ということになったんですね。
伊勢: そうなんだ。そこで平成9年1月に「新しい歴史教科書をつくる会」が発足したんだよ。電気通信大学名誉教授の西尾幹二さんが書かれた趣意書は、こんな力強い宣言から始まっていた。
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私たちは、21世紀に生きる日本の子どもたちのために、新しい歴史教科書をつくり、歴史教育を根本的に立て直すことを決意しました。[つくる会]
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花子: 「21世紀に生きる子どもたち」って私たちのことですね!
伊勢: その通り!君たち若い世代のためなんだよ。
■2.「歴史教育を根本的に立て直す」とは?
花子: 「歴史教育を根本的に立て直す」って、具体的にはどういうことなんですか?
伊勢: 西尾教授は主に2つの問題があると指摘されているんだ。一つは「自己悪逆史観」[西尾H12]、もう一つは暗記物の「すり込み」[西尾H13]という問題なんだよ。
花子: 自己悪逆史観って、難しい言葉ですね...
伊勢: 簡単に言うと、日本は悪いことばかりしてきた国だという見方のことだよ。現在では「自虐史観」という言葉の方が、よく使われているね。趣意書にも「特に近現代史において、日本人は子々孫々まで謝罪し続けることを運命づけられた罪人の如くに扱われています」と書かれている。
花子: 確かに、私たちが生まれる前のことで、私たちもずっと謝り続けなければならない、というのはおかしいですよね...
伊勢: そうなんだ。まして歴史の嘘で、君たちは自分たちの生まれる前の、親や祖父母の世代が罪人だったと吹き込まれる。これでは自己肯定感も持てないよね。
花子: まったくです。そういう嘘で、私たちに罪悪感をすり込もうなんて、私たちの人権をなんだと思っているのでしょう!
伊勢: 例えば南京事件について見てみよう。平成4年検定の東京書籍の教科書を見てごらん。
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このとき、日本軍は…女性や子どもをふくむ、おびただしい数の中国人を殺害し*1,ナンキン大虐殺として諸外国から非難を浴びた。しかし、日本の一般の国民は、その事実を知らされなかった。
*1 その死者の数は、数週間の間に、市街地の内外で、女性・子どもをふくむ一般市民で7~8万、武器を捨てた兵士をふくめると、20万におよぶといわれる。
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花子: 20万人も! すごい数字ですね。本当なんですか?
伊勢: ところが、「つくる会」が出した最初の平成13年検定の教科書では、こう記述されているんだ。
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日本軍は国民党政府の首都南京を落とせば蒋介石は降伏すると考え、12月、南京を占領した(このとき、日本軍によって民衆にも多数の死傷者が出た。南京事件)。→P.295 [p270]
この東京裁判では、日本軍が1937(昭和12)年、日中戦争で南京を占領したとき、多数の中国人民衆を殺害したと認定した(南京事件)。なお、この事件の実態については資料の上で疑問点も出され、さまざまな見解があり、今でも論争が続いている。[p295]
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花子: あれ?数字が消えてますね。それに「論争が続いている」って書いてある!
■3.教科書から消えた20万人虐殺
伊勢: そうなんだ! 「つくる会」が検定で論争したおかげで、検定官も「この事件の実態については資料の上で疑問点も出され、さまざまな見解が、今でも論争が続いている」ということを認めざるを得なくなったようなんだ。
花子: それはすごいことですね!
伊勢: それを認めた以上、「20万」などという確証のない数字は教科書には出せなくなったんだ。実際、同じ年の東京書籍版でも、こう変わっている。
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戦火は華北から華中に拡大し,日本軍は、同年末に首都南京を占領しました。その過程で、女性や子どもをふくむ中国人を大量に殺害しました(南京事件)。*1
*1 この事件は、南京大虐殺として国際的に非難されましたが、国民には知らされませんでした。[p171]
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花子: 本当ですね!以前の版にあった「女性・子どもをふくむ一般市民で7~8万、武器を捨てた兵士をふ<めると、20万」という数字が消えてますね。
伊勢: そうなんだ。現在では、「極左」と言われる学び舎の教科書でも、具体的な数字は出していないんだよ。
自由社の教科書は、左翼の妨害活動などもあって、今でも全国の中学校では1%以下しか使われていない。だけど、教科書づくりの過程で検定官たちと議論することによって、すべての教科書のプロパガンダを駆逐するよう努力し、その成果も現れつつあると言える。
花子: 「つくる会」の努力で、すべての教科書の自虐史観が修正されつつあるんですね! これが「歴史教育を根本的に立て直す」ということなんですね。
伊勢: また、自由社の最新版教科書では、南京事件はもはや取り上げておらず、逆に日本人居留民225人が虐殺された通州事件がコラムで取り上げられている。
今後の版では、この努力をさらに続けたい。民間人虐殺という意味では、広島長崎への原爆投下の方があからさまな戦争犯罪だし、この矛盾を指摘した東京裁判での米人ブレークニー弁護士の日本語翻訳が途中でストップされ、東京裁判で取り上げられなかった。こういう史実をしっかり述べたいね。
■4.第2の問題「暗記物の『すり込み』」
伊勢: 第2の問題は「暗記物の『すり込み』」だ。これは歴史を単なる年号や事実の暗記に終わらせてしまう問題のことだよ。
花子: 確かに歴史の授業って年号ばっかり覚えさせられるイメージがありますね...
伊勢: そうなんだ。でも「つくる会」の趣意書では、全く違う歴史教育を目指しているんだよ。
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私たちのつくる教科書は、世界史的視野の中で、日本国と日本人の自画像を、品格とバランスをもって活写します。
私たちの祖先の活躍に心踊らせ、失敗の歴史にも目を向け、その苦楽を追体験できる、日本人の物語です。[つくる会]
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花子: 「祖先の活躍に心踊らせ」「苦楽を追体験できる」って、なんだかワクワクしますね!
伊勢: そうだろう? 例えば聖武天皇と奈良の大仏のテーマで比較してみよう。まずトップシェアの東京書籍の教科書を見てごらん。
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聖武天皇と光明皇后は,唐の皇帝にならって、仏教の力により、伝染病や災害などの不安から国家を守ろうと考えました。そこで,国ごとに国分寺と国分尼寺を建て,都には東大寺を建てて金銅の大仏を造らせました。・・・
[8] (奈良市 高さ14.98m)大仏は1180年、1567年の2度焼け落ちており、現在のものは1691年に再建されたものですが、台座の一部は奈良時代のまま残っています。[東書、p45]
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花子: うーん、特に後の方の注釈は年号ばっかりで、なんだか味気ないですね...
伊勢: そうだね。年号ばかり並べても単なるデータで、中学生の心に訴えるものは何もない。それに本文でも「唐の皇帝にならって、仏教の力により、伝染病や災害などの不安から国家を守ろうと考えました」では、仏様の力頼みみたいに聞こえるし。
花子: 確かに...これが「暗記物の『すり込み』」なのですね。
■5.「先人の苦楽を追体験できる、日本人の物語」
伊勢: ところが、自由社の教科書では、こう書かれているんだよ。
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奈良時代には、しばしば伝染病がはやり災害がおこりました。聖武天皇と光明皇后は、国ごとに国分寺と国分尼寺を置き、日本のすみずみにまで仏教の心をいきわたらせることによって国家の平安をもたらそうとしました。これを鎮護国家の思想とよびます。
都には、全国の国分寺の中心をなす総国分寺として東大寺を建て、大仏造立を命じました。僧・行基は、橋や用水路をつくるなどして多くの人々の信頼を集めていましたが、大仏造立にも大きく貢献しました。・・・
[6]行基(ぎょうき)と大仏造立(ぞうりゅう)
行基は奈良時代の僧で、早くから民間に布教し、各地で橋をかけるなどの社会事業も行い、多くの信者を得ていました。・・・聖武天皇は大仏造立のために行基の協力を求め、「一枝の草、一にぎりの土をもつて手伝おう」と呼びかけました。・・・[自由社、p56]
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花子: わあ!全然違いますね!「日本のすみずみにまで仏教の心をいきわたらせることによって国家の平安をもたらそう」って、なんだか温かい気持ちになります。
伊勢: そうだろう? 伝染病や災害の中で、「仏教の心をいきわたらせ」て、それで国民がお互いに協力して、困難を乗り越えようとする、そういう政策なら私たちも共感できるよね。
花子: はい!それに「一枝の草、一にぎりの土をもって手伝おう」って、みんなで力を合わせようという呼びかけが素敵ですね。
■6.「平和で民主的な国家及び社会の形成者」を育てる
伊勢: まさに「その苦楽を追体験できる、日本人の物語」になっているよね。実際に、歴史人物学習館で聖武天皇に関するお勧め動画も見た中学生が、こんな感想を書いてくれたんだよ。
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聖武天皇は、たくさんの人で大仏を作らせることで力を合わせることの大切さを教え、国民が一つになったより良い国を目指したのではないかと思いました。・・・
自分以外の人のために一生懸命がんばれる聖武天皇はすごいなと感じました。また、みんなが人のために作ったからこそ、今に大仏が受け継がれてきたのだなと思いました。
今私が当たり前だと思っていることも、誰かが周りのためにしてくれていると言うことを、忘れないようにしたいなと改めて感じました。・・・しっかり責任を持ち、周りのために頑張れるような人になりたいなと思いました。
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花子: すごい!この生徒さん、歴史から人間の生き方を学んでいるんですね!
伊勢: そうなんだ。そして、こういう学びこそ、教育基本法の冒頭に書かれている教育の目的にも沿ったことだと思う。
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教育基本法(教育の目的)
第一条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。
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花子: 「平和で民主的な国家及び社会の形成者」を育てるのが教育の本当の目的なんですね。
伊勢: そうなんだ。単に「暗記物の『すり込み』」では、受験秀才は育っても、幸せな国や社会を築いていこう、という志ある人間は育たない。
■7.「国民が一つになったより良い国」を目指して
花子: 先生、私も聖武天皇の時代の国民のように、みんなのために頑張れる人になりたいです!
伊勢: それが一番大切なことだよ、花子ちゃん。歴史を学ぶことで、君たちが立派な「国家及び社会の形成者」に育ってくれることが、私たちの願いなんだ。そして、日本の長い歴史は、この大仏の物語のように、史実をそのまま学べば、素晴らしい先人たちがそれぞれの志を持って、国を作り支えてきたということが誰にでも分かる。
そういう国柄は、代々の国民が次世代を育てることを自分事として考え、それぞれの一隅で志を持って取り組んで来たからだ。ちょうど、聖武天皇の御代に多くの国民が「一枝の草、一にぎりの土をもって」大仏づくりに力を合わせたようにね。「国家及び社会の形成者」とは、そういう人々のことを意味していると思う。
すでに多くの人々が、様々な地域、分野で、教育の立て直しに取り組んでいるけど、その一員として、教科書づくりという一隅で、趣意書に書かれた志を会の皆さんと一緒に追求していきたいと考えている。
花子: 私も応援します! 私が大人になった頃には、「国民が一つになったより良い国」の一員として、生きていきたいです。
(文責 伊勢雅臣)
■リンク■
・テーマ・マガジン「歴史教科書読み比べ」
複数社の中学校の歴史教科書を読み比べて、現在の偏向した歴史教育の実態を明らかにします。
https://note.com/jog_jp/m/ma6476e7de789
■参考■(お勧め度、★★★★:必読~★:専門家向け)
→アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。
・西尾幹二『歴史を裁く愚かさ 新しい歴史教科書のために』★★、PHP研究所、H12
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4569573630/japanontheg01-22/
・西尾幹二編『新しい歴史教科書「つくる会」の主張』★★、徳間書店、H13
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/419861380X/japanontheg01-22/
・藤岡信勝「<正論>西尾幹二氏の教科書への思い」産経新聞R061118
https://tsukurukai.com/nishio.pdf
・つくる会(一般社団法人 新しい歴史教科書をつくる会)「趣意書」
https://tsukurukai.com/aboutus/syuisyo.html
■前号「『板垣死すとも自由は死せず』~ 『一君万民』を目指した自由民権運動」へのおたより
■板垣退助のイメージが変わった(弘さん)
板垣退助、興味深く読ませて頂きました。
あのセリフは作り話だとばかり思っていましたが…本当に言っていた可能性が高いのですね。
自由民権運動と板垣退助というテーマで授業をしましたが、どちらかというと板垣退助にはネガティブなイメージしかなく、とりあえず名前を出しているだけで「立派な人」という感じでは教えていませんでした。
今回の講座を読んでかなりイメージが変わりました。
■伊勢雅臣より
従来の左翼史観では、板垣退助や自由民権運動が勝手にねじ曲げて教えられていたのですね。精確な史実を伝えれば、板垣たちの志から、「一君万民」の国柄やそこでの生き方について、もっと深い大事なことが学べるでしょう。
■「一君万民」を実感した感動の出来事(夏子さん)
「一君万民」 のことばをまさに実感する場に、先週、身を置きました。感動の出来事をシェアいたします。
6/19-20の日程で天皇皇后両陛下が広島を行幸啓され、6/19の夜、ご宿泊のホテル近くの広場で、県民による提灯奉迎の集いがありました。広場に集まった人々が、提灯を灯し、あるいは日の丸を振って両陛下に感謝の気持ちをお届けし、両陛下もお部屋から提灯で応答くださるという企画です。
私は熱き心で参加したところ、すぐ近くにおられた7人組が、感動その1でした。お母さんと小学生のお子さん + 子供の友達の7人で、夕方のまだ明るい待ち時間に、お母さんが子供たちに言います。「今日はニッポン頑張れの日なんじゃけ、日の丸を振って遊ぶんよ」と。子供たちは、日の丸を持って、さーっと遊びに出かけます。
何と佳いことを言うお母さんだ! と私は感激したので、そうお伝えしました。すると、「わたし、日本が好きなんですよ。日の丸を振るのって北朝鮮みたいでイヤだという人もいるけど、それって違うって思うんです」と。
ますます素晴らしいお母さんだと思い、かつて平成の時代の薬師寺で、雨の中、当時の天皇皇后両陛下をお迎えして日の丸を振った話をしました。(その時は、友人と行った薬師寺に、たまたま奈良県を 行幸啓中の両陛下がお越しになり、ラッキーでした。)
やがて薄暗くなり、両陛下をお迎えする時間が近づいたころ、国歌斉唱がありました。お母さんも私も、6人の小学生も、周りの人々と一緒に、大きな声で君が代を歌いました。子供の中には、親が日本人とベトナム人という子もいるとのことでしたが、その子も一緒です。心地よい瞬間でした。
そして夜8時を過ぎ、真っ暗となったあと、両陛下のおられるホテルのお部屋に向かって、灯りをともした提灯や日の丸を振りました。すると、我々の提灯の動きに呼応するように、両陛下の提灯も左右に動きます。それが感動その2でした。「ああ、これが日本なんだ」。天皇陛下のもとに、国民一人一人が個別対等にあい集い、でも決してバラバラではなく、国家としての一体感がある国です。まさに板垣退助の言う「一君万民」です。
みなで提灯を振ったのは5分ほど。直後に、宮内庁を通じた天皇陛下のお言葉が私たちのもとに届けられ、主催者が読み上げてくれました。それが感動その3。宮内庁の Xに投稿されているとのことで、記載します。
「太田川を背に、広島の街に浮かびあがる皆さんの提灯の灯りはとてもきれいでした。皆さんに提灯で迎えていただき、感謝いたします。万歳の声も聞こえて嬉しかったです。皆さん、ありがとうございました。」
天皇陛下の素直なお気持ちが伝わります。周りの人々からは、「えーっ、聞こえたんだ!」と声が上がりました。
私は陛下と直接お目にかかるような立場にはありません。しかし、こうやって万民の一人としてお姿を拝見し、お言葉を賜り、その場にいた同胞と感動を分かち合うことができ、幸せでした。
あの6人の子供たちがこの日のことを覚えていて、立派な日本国民として、いずれ家族や職場や地域や日本や世界の一遇を照らすことを祈ります。
そしてあのお母さん!! 私の一遇を見事に照らしてくれました。どこのどなたかは存じ上げないままですが、ありがとうございます。
■伊勢雅臣より
こういう立派なお母さんのもとで、子供たちも「一君」の下での同胞「万民」として、健やかに育っていくのですね。心に響く情景をお知らせくださり、ありがとうございました。
読者からのご意見・ご感想・ご質問をお待ちします。本号の内容に関係なくとも結構です。本誌への返信、ise.masaomi@gmail.com へのメール、あるいはブログのコメント欄に記入ください。
http://blog.jog-net.jp/
■編集後記
6月27日(金)20時より、ZOOMにて、歴史人物学習館の活用研究会を開催しました。神奈川県の公立小学校の教師をされている清水さんが、昭和天皇の終戦後の御巡幸を授業化した内容を拝聴しました。
子供たちの感想文も一部、紹介されましたが、次のようなものがありました。
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日本の天皇は国民は見たことはないのに敗戦後は大歓迎された、これは、天皇は国民を思いやる心がとても強いから、日本はとても平和な国になるんだなと国民は安心したんだなと、行動を見て思った。さらにその行動は今も受け継がれていって、天皇はとても優しい人だなと思って、すごいなと思いました。
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こういう授業を受けた子供は、「平和で民主的な国家及び社会の形成者」に育っていくでしょう。
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